シーリングファンの施工工事Q&A
スマイルファン(HVLS大型シーリングファン)の施工が着々と進んでおります。
物流業界、倉庫、工場における、昨今の人材の問題。人材確保、人材募集、人材流出において、職場環境の改善が急務となっていることが要因でございます。
さて、最近お客様の現場の現調にお伺いして、よくある質問にお答えしたいと思います。
Q、天井クレーンのある場所にスマイルファンは設置できますか?
A、はいできます。ただし、天井からクレーンの間に1.5m程度の空間が必要となります。
天井の梁から約1m~1.2mくらいのところにブレード(ファンの羽)がきます。それプラス0.3mくらいのクリアランス(安全な空間)が必要となるからです。
Q、LED照明、蛍光灯これらにブレード(スマイルファンの羽)がかぶっても、ちらつきませんか?
A、若干ちらつくと思います。ですが、これまでちらつきがひどくて作業ができないといった事例はございません。倉庫内にはたくさんの照明がついているため、一つの照明がちらついても周りの照明がそれをカバーします。そのためあまり気にならないと、お客様はお話されております。
一方、施工工事前に、一旦移動させたりするお客様もいらっしゃいます。
Q、H鋼の梁がないと取り付けられませんか?
A、いいえ。一番施工が容易なのはH鋼の場合です。天井がコンクリートの梁などの場合は、アンカーで固定したり、コンクリート梁にH鋼をアンカーなどで取り付けて対応すれば取付が可能です。
テント倉庫などでも補強を入れれば取付が可能です。
Q、天井に火災報知器があります。移動が必要ですか?
A、はい、いいえ。必ずではございませんが、所轄の消防署にご確認くださいませ。シーリングファンの羽の場所から1.5m離しなさいとか、熱感知器の場合は問題ないなど、指導をいただけます。
その内容を受け、火災報知器の業者様にご相談くださいませ。
Q、天井の高さの制限はありますか?
A、はい。HVLS大型シーリングファンを取り付ける場合は、最低H4500 mm 最高H15000mmとなります。
Q、天井が高くなると風が弱くなりますか?
A、はい。通常は天井高7,8mを基本として設計しております。その場合、1基7Eタイプで直径30~40mの範囲をカバーできる計算となります。高さが15mのときには、20m~30m程度の範囲に狭まります。
Q、天井に大型換気扇がありますが、その下には取り付けられますか?
A、はい。取付金具が設置できる場所であれば、基本問題ございません。ただしHVLS大型シーリングファンの風の流れにも影響を及ぼすような換気扇は、スマイルファンの風にも影響を及ぼすことがあります。使用が不可ということではありません。
Q、遮熱塗料と併用するとどうでしょうか?
A、効果は大きいと思います。以前お客様より、天井が鉄板屋根のため、熱の影響で天井付近が高温になり、火災報知器が誤作動を起こすと悩まれておりました。そのうえで遮熱塗料のおかげでそれを解決できたと話されておりました。
スマイルファンを始め、HVLS大型シーリングファンは、気温の低い場所(エアコンの併用等)で使うほうがより効果的です。そのため、遮熱塗料なども相性が良くなります。
Q、天井付近が暑い場合は熱風が来続けますか?
A、いいえ。ファンを回しはじめると、最初は天井付近の熱が下に降りてくるため、ぬるい風を感じます。しかし、熱だまりが解消されると、室内温度は均一化され、ファンの風も最初より気温が下がり快適になってきます。
いかがでしょうか?天井の形状、天井の熱など気になることもぜひ、弊社スタッフまでご相談くださいませ。
今年も暑い夏を乗り越えましょう!
スマイルファンとは…
倉庫・工場の熱中症対策のために開発された、大型シーリングファンのこと。
HVLSファン(High-Volume 「大風量」+Low-Speed「低速回転」)ともいう。
扇風機や送風機のような強風を起こすのではなく、大空間に大きな気流を起こす。
その気流は、ピッキング作業や、製造作業現場で定位置にとどまらない作業員にいつでも、どこにいても快適な、そよ風を届けることができる。
経営者、センター長のような方の悩み、人材確保と人材流出対策にも繋がる。
現場で活躍する社員、従業員の働き方改革、職場の環境改善にも期待される。
エアコンのような、大型設備投資、ランニングコストをかけずに、
CO2の削減、地球環境の負荷も低減させることができる次世代の大型空調システムである。
なお、持続可能な開発目標(SDGs)の取り組みの具体策として導入も進んでいる。