倉庫工場の次世代の熱中症対策、スマイルファンはアメリカで生まれた。家畜の健康管理のために様々な対策が検討されたのだ。
牛も、豚も健康を害する。熱中症になり体調も崩す。
大型扇風機、大型エアコン(クーラー)、送風機、ミストファン、スポットクーラーといったものがあった。
色々試すも、完璧なものはなかった。
牛も豚も元は自然の中で過ごす生き物。
扇風機の風を長時間浴び続けるのもよくないし、エアコンは設備投資と施設全体のひろさを考えると非効率。
そんな中、大自然のそよ風のような、風を起こせないかを考えた。「風=気流の流れ」を発生させる装置。
「HVLS大型シーリングファン=気流発生装置」が開発された。
1分間に50回転といった、ゆっくりとした回転Low Speedで、High Volumeの風を起こす。この頭文字をとったのがHVLSの由来。
牛や、豚の飼育される環境に、自然と同じ気流の流れが起こり、そよ風が吹いた。
これにより、家畜の熱中症対策として拡大をした。牛に至っては搾乳率まで改善されたのである。
一方で、人の作業現場。特に倉庫工場といった大空間でエアコンのようなエネルギーの非効率な環境に、いま導入が加速する。
人も同じ生き物、夏の猛暑の環境でも木陰のそよ風は格別。人の活動する環境でも、大型シーリングファンが効果あることは言うまでもない。
サステナブル(持続可能)な地球環境のためにも、今後更に急拡大するであろう、スマイルファン。地球も生き物だから、受け入れてくれるのかもしれない。
スマイルファンとは…
倉庫・工場の熱中症対策のために開発された、大型シーリングファンのこと。
HVLSファン(High-Volume 「大風量」+Low-Speed「低速回転」)ともいう。
扇風機や送風機のような強風を起こすのではなく、大空間に大きな気流を起こす。
その気流は、ピッキング作業や、製造作業現場で定位置にとどまらない作業員にいつでも、どこにいても快適な、そよ風を届けることができる。
経営者、センター長のような方の悩み、人材確保と人材流出対策にも繋がる。
現場で活躍する社員、従業員の働き方改革、職場の環境改善にも期待される。
エアコンのような、大型設備投資、ランニングコストをかけずに、
CO2の削減、地球環境の負荷も低減させることができる次世代の大型空調システムである。
なお、持続可能な開発目標(SDGs)の取り組みの具体策として導入も進んでいる。