SDGsとスマイルファンの可能性
先日、スウェーデンに視察に出かけた。SDGsは(Sustainable Development Goals)の頭文字をとった、国連が2030年までに掲げた、持続可能な開発目標に関する取り組み概要を表す。
スウェーデンを始めとする、ヨーロッパ諸国はこれらに基づいた取り組みを国を挙げて取り組む。
今回訪問したのは、マルメ市という場所。元は、造船業中心の街であったが、現在では環境を軸にしたビジネスが沢山生まれたり、とあるエリアは100%クリーンエネルギーで成り立っている街があるなど、SDGsを取り組んで成果を出している。
環境≠経済の発展の図式だったり、環境=我慢といったイメージを持っていた、私も考え方が180度変わるきっかけとなった。SDGsのもと、環境について本気で考えて経営したいと考えるようになった。
マルメに走る電車は、洋上の風力発電。バスはバイオ燃料(生ゴミの発酵物)で走る。一般家庭、ホテルのエアコンは、エリア全体の冷暖房システム(温水、冷水の流れるパイプが完備)のおかげで、エアコンはどこにもない。その冷暖房システムも、クリーンエネルギー(太陽光・風力等)で賄われる。
風で電力をおこし、その電力でスマイルファン(大型シーリングファン・HVLSシーリングファン)が回せたら、持続可能な空調システムが作れるかもしれない。
太陽光発電と、蓄電池、そして低電力のスマイルファン。風力発電でスマイルファンを回すことはまだ考えにくいが、まずはできることから、やってみたい。
2019年内には、この仕組みを作り上げよう。停電しても、水不足でも、まずは空調システムを確保し、人が熱中症から守られ活動できる環境を整えるとしよう。
五常のSDGsのはじめての取り組みとなるよう頑張ろう。
スマイルファンとは…
倉庫・工場の熱中症対策のために開発された、大型シーリングファンのこと。
HVLSファン(High-Volume 「大風量」+Low-Speed「低速回転」)ともいう。
扇風機や送風機のような強風を起こすのではなく、大空間に大きな気流を起こす。
その気流は、ピッキング作業や、製造作業現場で定位置にとどまらない作業員にいつでも、どこにいても快適な、そよ風を届けることができる。
経営者、センター長のような方の悩み、人材確保と人材流出対策にも繋がる。
現場で活躍する社員、従業員の働き方改革、職場の環境改善にも期待される。
エアコンのような、大型設備投資、ランニングコストをかけずに、
CO2の削減、地球環境の負荷も低減させることができる次世代の大型空調システムである。
なお、持続可能な開発目標(SDGs)の取り組みの具体策として導入も進んでいる。